アービトラージとは、元々は金融系の用語で、日本語訳を裁定取引といい、金利差や価格差を利用して売買することで利鞘を稼ぐ取引のことです。まあ、この辺ははっきり言ってどうでもいいです。
ブックメーカーにおけるアービトラージは、極端な例を挙げますと「A対B」という試合があったとします。ピナクルスポーツではAのオッズが2.5、ウィリアムヒルではBのオッズが2.3という数字だとすると、同額を別々のブックメーカーで賭けることでどちらが勝っても利益がでる。というまさに理論上は100%勝てる方法です。そのため、アービトラージはギャンブルではなく投資だと言う方もいるくらいです。
もちろん、理論上はを強調したのには訳があります。まず、実践するのにテクニックとタイミングが必要になります。
テクニックについてですが、ブックメーカーのオッズは時とともに変動していきます。アービトラージに適した状態が長い状態続くことはなく例えばAにベットしてBにベットしようとしたら既にオッズが変動してただのギャンブルになってしまった・・・などということは多々あります。また、タイミングについても同様にアービトラージに適した状況を見極めなければいけませんので、すぎにベット出来る状態を作ってPCに張り付くなど時間的な拘束もあります。
その他にも、各ブックメーカーのオッズを素人が自分で確認するのは実質的に不可能だと思いますので、それを教えてくれるサイト等への登録(基本的に有料サイトです。)、二つ程度のブックメーカーへの登録では足りませんので、仮に6つ登録するとしたらそれぞれのブックメーカーにストックしておく資金の問題などそう簡単にはいかないのが実情です。
なによりピナクルスポーツ以外のブックメーカーはアービトラージをする人を排除する方向で運営しています。そこで、ブックメーカーではアービトラージっぽい賭け方をする人(ベット金額に端数が生じることが多い)に対してMAXベット規制と言って上限を極めて低く設定されることもありますし、最悪の場合アカウントの停止等もあり得ます。
確かに理論上は100%の勝率を誇る方法で必勝法と言って間違いないとは思いますし、実際にアービトラージで利益を上げ続けている方もいらっしゃいますが、素人が手を出すには少しハードルが高すぎる気がしています。